今回は浮かしについての話。
このブログで「浮かしを使いこなせるようになりましょう」
ということをときどき書いています。
浮かしを使いこなすってどういうことなの? というような話です。
むかしの人の言葉で、
「有心の心」「無心の心」というものがあります。
有心の心とは、
心に思うことがあって、
あれこれ考えたり判断に迷ったりするような思いが生じること。
無心の心と、
あれこれと考えたり判断に迷ったりすることのない状態、
体のすべて隅々まで心が行き渡っている状態のこと。
「有心の心」「無心の心」の説明はこちらから引用しました。
【沢庵和尚から柳生宗矩への手紙その8:有心の心、無心の心】
https://note.com/akrsakai/n/n820568e04c67
「有心の心」「無心の心」というのは、
何かを習熟するのにもあてはまります。
例えば、箸の使い方。
はじめのうちは、
箸をうまく使えなくて、どうすればうまく使えるのか考えたり迷ったりする状態。
これが「有心の心」
それが特に何も考えなくても自由自在に扱えるようになっている。
これが「無心の心」
つまり何かを習熟する際は、
「有心の心」から始まって「無心の心」に至ります。
浮かしについても同じ。
はじめのうちは、
考えて操作しないと浮かしもできない「有心の心」の状態。
それが経験を積んでいくうちに、
特に何も考えなくても自由自在に扱える「無心の心」の状態になる。
「無心の心」の状態であれば、
さらに別なことを考える余裕も出てくる。
しかも、浮かしを自由自在に扱える状態で。
そして、
こういった流れを繰り返すことが上達したってことなのです。
浮かしを使いこなせるとどういうプレイが出来るのか?
それは先日のミカドのマジドロ大会から良さげな対戦をピックアップして
次の記事でお話しする予定。
ではまた次回。