098 マジシャン・ハイエロファント戦のコツ 対人戦上級者までのステップ

対人戦上級者までのステップシリーズ。結構続きますね、このシリーズ。5回目の今回はマジシャン・ハイエロファント編です。

 

 

 

 

 


マジシャン・ハイエロファントの特徴

 


まず降下形状。
降下形状はずらし性能が高いことがポイント。
攻撃の1段目だけでフィールド全体がずれる。

1段目、2段目のど真ん中が陥没している点も処理にコツがいる初心者泣かせな要素。

とはいえ配置は中央に偏っていて端の玉が少ない、ピンチになっても比較的耐えやすい形状ではある。


そして配色パターン。
通常配色のきれいな横並びが特徴的。
氷玉配色も比較的処理しやすいもの。


玉数が8段で44個と多い部類な点も注意が必要。


総じて、比較的処理しやすい攻撃ではあるものの、処理にコツがいるキャラ。
全体でみるとだいたい真ん中くらいに位置する強さ。

 

 

 

マジシャン・ハイエロファント【基礎編】

・横から巻き込んで消す

マジシャン・ハイエロファントの攻撃は横から巻き込んで消すことが大事。
画像を使って説明します。

 

1P側。
左端の列に赤を投げて、横に5つ並んだ赤を横から巻き込んで消しています。
この赤消しが「横から巻き込む消し方」
この消し方がとにかく大事です。

マジシャン・ハイエロファントが苦手という方は、まずは横から巻き込む消しが出来ているかどうか振り返ってみるといいと思います。

 


・ど真ん中の列か端の列をあけておく

続いてマジシャン・ハイエロファント戦で立ち回る際のコツ。
それは「ど真ん中の列、または端の列をあけるように心がけること

 

ひとつ前の項目で、横から巻き込んで消すことが大事と書きました。
横から巻き込んで消すために玉を投げるところがど真ん中の列か端の列なのです。
降下形状を見てみると、ど真ん中の列と端の列に隙間があるのが分かると思います。

 


なので立ち回る際は、上の画像の2Pのようにど真ん中の列か端の列のどこかを、玉が少ない状態をキープするように消していきましょう。

始めのうちはど真ん中か端の列のどこか1箇所、できそうなら2箇所、玉が少ない状態をキープするように心がけてみましょう。これだけでマジシャン・ハイエロファント戦はだいぶ立ち回りやすくなります。




ど真ん中の列か端の列をあけておく(補足)

ど真ん中の列を玉が少ない状態にしていく場合、端の列を玉が少ない状態にしておく場合、
2つのケースにどういう違いがあるのかについて掘り下げていきます。

 

まずど真ん中の列を玉が少ない状態にしていく場合。つまりど真ん中の列に玉を投げる場合です。
横から巻き込む消しを使うと、1、2段目の玉に対応しやすく、正面からぶつける消し方をすれば3段目の玉に対応できます。

攻撃の1~3段目、つまり後期のはじめの部分に対応しやすいので、相手から送られてくる攻撃が少量の時に立ち回りやすいです。

 

 

今度は端の列を玉が少ない状態にしていく場合。つまり端の列に玉を投げる場合
こちらは横から巻き込む消しで3,4段目の玉に対応しやすく、正面からぶつける消し方で5段目の玉に対応できます。

攻撃の3~5段目に対応しやすいので、相手から送られてくる攻撃が多い場合はこちらの方が立ち回りやすいということになります。

端の列は送られてくる玉が少ないので、ピンチな時は端をあけるように心がけるのも立ち回る際のコツ。端の列に玉を投げ込んで横に揃った配置や氷玉を大きく消すようにするとピンチな状況でも立ち回りやすいです。


最終的には状況に応じて立ち回れるようになるのが理想的。
攻撃があまり来ていない時とか比較的楽な時はど真ん中の列で対応、攻撃が激しい時は端の列で対応、というようにね。

 

 

・浮かし連鎖も大事

マジシャン・ハイエロファント戦で特に注意したいのが上の画像のように、横並びの玉が層状に重なった配置。こういった配置はずらされる前に消しきるのが最善。

そのためには浮かし連鎖もある程度慣れている必要があります。しっかり練習しておきましょう。

 

 

・氷玉を何色に変えるか

マジシャン・ハイエロファント戦では氷玉を何色に変えるかも気にしておきたいところ。有効な色に変えれば楽に大量の玉を消すことが出来ます。

状況を見ながら、都度有効な色に変えていけるのがベスト。
氷玉を何色に変えるか気にする余裕がない人は、とりあえず氷玉は赤か青に変えるようにする心がけましょう。それだけでもだいぶ違うと思います。

 

 

 

マジシャン・ハイエロファント【実践編】

・横に揃った配置は最優先で消したい

マジシャン・ハイエロファント戦でよく出てくる横一直線に並んだ玉。この配置は出現したら最優先で消しにかかりましょう。

特に注意したいのは先ほども出てきた横並びの玉が層状に重なった配置。
この配置はずらされる前に消したい。連鎖をしてでも消しきりたい配置です。対応できるように練習しておきましょう。

 


連鎖をしてでも消し切りたい訳(補足)

小難しい話かもしれないので、面倒な人はこの項目は飛ばしてしまっても大丈夫です。
横並びの玉を連鎖をしてでも消しきりたい、という部分の理由を書いているだけなので。

まずアーケード版マジドロ3のセオリーの一つとして、「基本的に連鎖は小さい方が良い」があります。あくまで基本的にね、状況による。

連鎖が小さい方が降下形状がかんたんな部分(5段目~8段目あたり)を送らないで済む。ノルマ的に有利になりやすい(自分が消す玉の方が相手に送る玉より多くなりやすい)。そんな具合。連鎖が大きいより連鎖が小さい方が自分が有利な傾向がある。

 

では横並びの玉を連鎖してでも消しきりたいのはどうしてなのか。
理由はDPS(1秒あたりの消去数)にあります。

マジドロ3の対人戦では基本的にDPSが高いことが大事。
単位時間当たりの消去数が多くしたい」ということが大事ってこと。相手より早くノルマクリアしたいからね。

となると、こういった横に揃った配置、特に層状に重なった配置は連鎖してでも消しきってしまった方がDPSが高い、ということ。


さらに次に玉数について見ていきます。自分が消す玉と相手に送る玉数について。

まず自分が消す玉。こちらは少なく見積もっても+1連鎖につき7~9個は消せるでしょう。

端から2個拾って隣の列に投げた場合が7個。ほかの所から2個持ってきて横一直線の配列にぶつけて9個。オーソドックスな対応パターン。

 

次に相手に送る玉。連鎖が+1連鎖するごとにで攻撃が1段増えると考える。すると最大で+1連鎖で相手に送る玉が+7個。

「自分の消去数が7~9個増 ≧ 相手に7個増」

となるので自分有利と見ていいでしょう。
相手に大変な状況を押し付けるという意味でも有効です。

なので横並びの玉を連鎖をしてでも消しきりたいよね、ということ。

 


・横並びの玉の順番を覚える

通常配色の玉が横一直線に並んでいるのは先ほども紹介したとおり。
この色の順番はぜひ覚えておきましょう。順番は「黄→緑→赤→青→黄→・・・」

例えば、相手の攻撃が緑で終わった時に自分が玉を消したとします。
すると玉を消した後に赤が降下してくる可能性がある、という予測が立てることが出来ます。

であれば、相手の攻撃が緑で終わった時点で次に消す用の赤を準備しておくことが出来る、ということ。このあたりが予測できていると対処が早くなる。大事なポイントの一つです。

対戦中パッと色の順番が出てこないという人も中に入るかもしれません。私もそうです。対戦中パッと色の順番が出てきません。

なので私は、マジシャン・ハイエロファント戦をやる時は色の順番を小さな声で呟いています。「黄色、緑、赤、青・・・」って。自分の感覚ではこれが一番やりやすい。ただ、これをやってみるのであれば小さな声でやろうね(笑)

 

 

マジシャン・ハイエロファント【上級編】

・玉数優位に立ち回ること

より高いレベルを目指すうえで気を付けたいポイントが「玉数優位に立ち回ること

マジシャン・ハイエロファントはうかつに連鎖をすると玉数不利になりやすいキャラです。玉数不利というのは「自分が消した玉数<送る玉数」ということ。自分が消した玉数より相手に送る玉数の方が多くなってしまうこと、とにかくこれを避けたい。

マジシャン・ハイエロファントは消した他玉数が少ないと2連鎖ですら玉数不利になってしまいます。しかも送った玉がすぐに処理できる簡単な配置を送ってしまうこともしばしば。


なので立ち回る際は連鎖を小さく、うかつな連鎖は控えましょう。2連鎖すら控えていきたい。

連鎖をするのであれば目的を持って連鎖しましょう。
大量に消すために連鎖、相手に送った横一直線に並んだ玉をずらすために連鎖、時間を稼ぐために連鎖、といった具合。

 

 

・やっぱり基本が大事

では連鎖を控えていくためにはどうすればいいのか?
連鎖を控えていくために大事なこと、それは「基本の消し」です。

端数を減らす、赤を吸ったら表出している赤を全部消すように心がける。このブログで何度も書いてるやつ。これをより高いレベルでこれらをできるようにしていきましょう。

 

基本の消しが高いレベルで出来ているからこそフィールドが整い、小さい連鎖で立ち回れるようになります。

基本の消しのレベルを上げるのであれば、ワールド・エンプレスのようなバラバラ配置の強キャラを練習するのがおススメです。

 

 

・やっぱり基本が大事2

さらに言うと、基本の消しが高いレベルで出来ていると玉がズレた時も対処しやすいです。

マジシャン・ハイエロファント戦で横一直線の玉がズレてしまう時はどうしてもあります。
そんなふうにずれてしまっても、表出している同じ色の玉を端から1個ずつ拾っていって反対側の端に投げ込む、というのもマジシャン・ハイエロファント戦の基本的なムーブの一つです。

 


・連鎖したらすぐに追撃を

先ほども書いた通り、連鎖は小さく、連鎖は控えていきたい。
しかし連鎖をすることはあります。
状況としては、スペシャル玉・虹玉を消した時、横一直線に並んだ玉を消した時、うっかり連鎖になっちゃった、などなど。

 

そして連鎖をした時・・・具体的にはだいたい3連鎖以上の連鎖をした時はすぐに追撃を送るようにしましょう
なぜなら横に揃った玉をすぐにずらすことが出来るから。

追撃は2連鎖か7個以上の単発消しがおススメ。

 

直前に連鎖をした際に次に消す用の玉を残しておくのも有効です。
層状の配置を処理した場合は1列分、7個の玉を残しておきましょう。7個単発消しですぐに追撃を送ることが出来ます。

 

 

締め

こんなところですかね。

個人的なイメージなのですが、マジシャン・ハイエロファント戦って腕前にグループがあると思うのです。

 

1横から巻き込む消しに慣れてない若葉マークグループ。

2横から巻き込む消しは慣れたたけど【実践編】【上級編】の内容に上達の余地がある中級者グループ。

3なんかやばい腕前の人たち。奇人変人グループ。

 

こんな感じで。
そしてこのグループが変わるともはや勝敗を覆せない、太刀打ちできなくなるイメージなのです。

これはマジシャン・ハイエロファントに限った話じゃないかもしれないけど、特にそのへんがハッキリしているように思うのです。

もしかしてこれは上達するすべ、上のグループにいくすべがいまいちハッキリしなかったキャラでもあるのかなーと記事を書いていて思いました。よく分かんないからガッツリやらない的なね。

 

対戦であまり使われないキャラはまだまだいるからね。今後もこのシリーズ書いていけたらいいなあ。

このシリーズを通じて、よりやばい腕前の人が増えてマジドロ3対人戦がより魔境と化したらうれしく思います