そういえばいつだったか某重鎮が「こないだのミカドのマジドロ3大会、ブログに取り上げないの?」的なことを言っていたなあ・・・とふと思いだして、なんだか書けそうな気分だったので記事にしてみました。
3/23のミカドのマジドロ3大会、無差別級大会決勝です。
キャラがジャッジメント・テンペランスだけだったので取り上げるのにちょうど良いなと思ったのも取り上げた理由の一つ。
無差別級大会 決勝 第1試合
1Pやすべえさん 2P馬場さん
1P:やすべえさんサイド
1本目
さすがと言うのかな。アドバンテージを取る消しのお手本みたいなプレイだね。
具体的に言うと、
「自分が消した玉数 > 相手に送る玉数」
となっているということ。このへんがさすがポイント。
表現を変えると単発消しと2連鎖中心。
メインは単発消し、目的があるなら2連鎖もするという感じ。
目的ってのは大量消しするとか、開幕直後のフィールドを崩すためとかね。
だから2連鎖する時は2連鎖目の消しが大きいのです。
同時消しをしたり送られてきた攻撃をそろっているうちに消したり。
ただし大きく揃っている時は話が別。3連鎖以上をしてでも消す。それが最もノルマクリアに近づく消しだから。DPSの高い消し・・・つまり「単位時間当たりに消す玉数が多くなる立ち回り」を常に目指していきたいのです。
良い消しだなーと見ていたけど結果は馬場さん勝利。
ありゃ意外。やすべえさんの動き良さげどころか理想的レベルに見えたんだけどな。
馬場さんがどう動いていたのかが非常に気になる。
2本目
ちょっとちょっと。やすべえさんが2連鎖する時を見てごらんなさいよ。大きく揃っているのですよ。爽快ですわねえ。ずらされていない今のうちなら一気に大量に消せるってタイミングを逃さず消してる。これが大事。
ノルマ70になったあたりから一気にスパートしてノルマクリア。
見事な立ち回り。見てて爽快。
3本目
盤面が動いたのはここかな。
横揃い配置が黄、緑、赤と3段続けて送られてきた。さあ処理しようとしたところに右端に黄色スペシャルが出現。
これは出現のタイミングがちょっと嫌だなあ。一瞬思考が入るというか、迷いが入るというか。時間的に見ればただの微ロスなんだけど、集中が切れちゃう系の嫌な感じ。
試合はやすべえさんがノルマクリアする直前に馬場さんが滑り込みでノルマクリア。ほとんど同時。あと1箇所どこか詰められてたらやすべえさん勝ててたろうなあ。
45.02あたりで緑を右端に投げていたりとか。
45.18あたりの赤消しがスムーズにいってたりとか。
良い試合だった。しかしいくら僅差であろうと負けは負け。勝負の世界とは非情なのです非常なのです。だからこそちょっとでも詰められるところは詰める。それがいつかの勝利に繋がるから。
4本目
今回は大きめ連鎖がある展開。なぜ大きめ連鎖をしたか。
ずらされていない今のうちなら一気に大量に消せるから。だから連鎖してる。
ちゃんと目的を持って連鎖することがジャッジメント・テンペランス戦では大事。
目的っていうのは、
アドバンテージを取る消しのお手本
「自分が消した玉数 > 相手に送る玉数」
これのことね。
ジャッジメント・テンペランス戦でむやみやたらと連鎖するとノルマ負けに繋がりやすい。
5本目
フルセット配置。自然に降下してくる配置が難しくなります。
そしてジャッジ・テンペの攻撃は処理しやすいです。
よって連鎖せず単発消しが基本となります。
やすべえさんはスペシャル玉増殖をして消していく。
もっと差がつくかと思ったんだけど、結果はめっちゃ僅差。
馬場さんも相当いい動きしてたんだろうなあ。これは馬場さんサイドが楽しみ。
結果は3-2でやすべえさん勝利。
2P:馬場さんサイド
1本目
馬場さん側のピエロはエンジンでも搭載してるのかね?
なんかピエロの動き速くね?
馬場さんも基本はやすべえさんと同じ感じ。すなわちアドバンテージを取る消し。
消しうまいなー。効率良い消しなーとか見てたんだけどね。
フィールドを移動して玉を回収する速度が速い速い。シンプルに効率よく消してやすべえさんに勝利ですわ。やすべえさんにふつうに効率勝負で勝ってる。これは驚いた。
2本目
この試合は中盤までは互角の展開。
展開が動いたのはここかなあ。44:20あたりの青がズレちゃったところ。
左側1、2列目の青を吸って、左から3列目に投げると良さげかな?
ただこれはなあ・・・やすべえさんタイプの処理ならその思考にいきやすいと思う。
馬場さん操作に頼る比率が高いから、瞬間的な判断はまとめて吸いにいくって方にいきやすいのかも。
その後はその後でいい動きしてるけど・・・この試合はやすべえさんの勝利と。
ホントあの青処理をズレる前に一掃できていれば展開は大きく変わってたと思う。
3本目
いやーこれは爽快だねえ!
これは隙のないすばらしい展開!
えっどうしよう。それしか書くことないんだけど。
終始すばらしくて見てて爽快。以上おわり。
4本目
これはスペシャル玉を効率よく扱えなかったのが痛かった。
実力が拮抗しているとなると、この差を挽回するのは厳しい。
というかこの配置のスペシャル玉は気を付けて。横からの消しだと割と事故りやすい配置。正面からぶつけるように意識した方がいいですよ。
ホラ、1P側やすべえさんサイドを見てみて。スペシャル玉の正面あたりを広く開けようとしてるでしょ。こんな感じにね。
5本目
これも僅差の勝負だなあ。
虹玉の扱いも結局どっちも良い。
やすべえさんはそつなく増殖できるから増殖した。
おそらくだけど馬場さんはやすべえさんと比較すると増殖は不慣れ。
不慣れなら不慣れでいいんすよ。
それなら迷わず増殖せずに出来る範囲内の最効率で使えばいい。
迷った分タイムロスになるだけ。
やすべえさんの正解、馬場さんの正解ってだけ。
やすべえさんは増殖した際に段差が出来て1回目の虹玉もちょいロス気味。合計虹玉3回使える代わりに連鎖が発生する。
一方馬場さんは1回だけだけど極力平らにしていい感じに使えた。
どっちが良いのかな。難しい所だねえ。
そしてフルセットのジャッジメント・テンペランス戦は基本は単発消し中心。
でも虹玉使った時は連鎖してでも消しを伸ばすのありだし、
ノルマクリア間近になったら連鎖するし、
大量消しできるなら連鎖するし、
さじ加減が難しいのよ・・・難しいのフルセットは・・・
これはちょっと展開が変わってたら馬場さん勝ってたかもしれない。
そのくらい熱い僅差の勝負でした。
無差別級大会 決勝 第2試合
1P馬場さん 2Pいとやごさん
1P:馬場さんサイド
1本目
はえーなあ、馬場さんのピエロ・・・
馬場さん側のピエロはエンジンでも搭載してるのかね?
取り上げるとしたらここかな、スペシャル使う所。
ジャッジメント・テンペランスはスペシャル玉を使う際に特に気を付けておきたいキャラでもあるのです。
ど真ん中列がモリモリ下がってきて画面がスカスカになりやすい。スペシャルであまり消えないということが起こりやすい。
ど真ん中列を低くして、すぐ消せる状態にしておいたスペシャルを使う的な処理ができるといいんじゃないかな。幸い攻撃がやさしめだし練習にも良さげかも。
詳しくはやすべえさんのプレイを参考にしよう!
やすべえさんスペシャル玉の取り扱いうまいから。
相手のいとやごさんがスペシャル玉を良い感じに使えたのもあってかなり差は詰められたけども僅差で馬場さん勝利!
2本目
あっ氷玉が・・・
やっちゃったねえ。
マジドロあるあるではある(笑)
3本目
横揃い配置が連続で来る配置。
この対戦では何度か見たけども馬場さんしっかり処理出来てる。ズレる前に消せてる、すばらしい。
その後も素早くCボタンで玉を引き下げてスペシャル玉を使用。
いやはやお見事、またまた爽快なプレイ。
4本目
この試合は連鎖がちょっと大きいかな・・・?
あと1連鎖小さくてもいいんじゃない?って場面がちょこちょこ見られる。
(51:32とか。51:40とか。51:43とか)
再び横揃い配置連続の配置。
フィールドがきれいになっているとジャッジメント・テンペランスの横揃いは処理しやすい。だから基本的な処理が大事。そこが根幹ですよやっぱり。
というか馬場さんの処理うまいわね。
結果は馬場さんの勝利・・・ではあるけどノルマ1差の勝利。これは連鎖が大きかったことが響いたっぽい。たかが1連鎖、されど1連鎖。ノルマに与える影響は大きいのです。ノルマのアドバンテージをしっかり意識して立ち回ることが大事。
2P:いとやごさんサイド
1本目
さてさてお次はいとやごさんサイド。
結果から言うと1本目はギリギリノルマ負けだったのよね。
基本的な消しとか立ち回りは良い感じ。
スペシャルの使い方も良い感じ。
しっかり玉を補充して連鎖しながら一気に大量に消してる。
改善点を挙げるなら・・・
大量に攻め込まれた時かな? 49:36あたり。
ほらフィールドが平らになってるとでもいうのかな。
分厚い壁ができちゃって横揃いの玉を瞬時に消せなくなってる。
これがちょっとまずいなあ・・・と。
ただでさえ相手は馬場さんだから
層状の横揃いの玉が出現してからずらすまでが早いのよ。
もしかすると単発消し中心の消しを意識してるんじゃないかな。
それで消し効率が落ちてるように見える。
これは違ったら気にしないでいいし、あくまで個人的な考え方を語ってるだけと思ってくれていいのですが「連鎖を抑える」って考え方はどこかでドツボにはまると思っているのです。
あくまで単発消しで処理しきれているから単発消しをしているのです。
フィールドが見えて、消し筋が見えて、それこそ端数が出ないくらいの整地が出来て、必要あれば浮かし連鎖も視野に入れて。そんな感じにいくつも前提がある。だからこそ単発消し&2連鎖で済ませられている。なのに前提をすっ飛ばして連鎖を抑えるとか単発消しに固執しちゃうとドツボにはまるかもしれないよ。固執してそれで消し効率が落ちたら全く意味ないよ。連鎖を抑えるじゃなくてそれより大事な前提部分があるんだよってこと。
さっきは「単発消し・2連鎖が良いよ」みたいなことを言っておいて、今度は「単発消し・2連鎖に注意だよ」みたいなことを言って・・・混乱させちゃうかもしれないなコレ。でもケースバイケースというか、どっちも正解なんだもの。
そうだなぁ・・・
基本的にフィールドはきれいにしておく。
横揃いの配置が出現したら瞬時に消しにかかる。
必要なら連鎖をしてでも、というのが良いよね。
だから浮かしと連鎖は早いうちに慣れきっておけると良いよね。
馬場さん相手に接戦に持ち込むのはすばらしいの一言に尽きる。
ってところで次に行きましょ。
2本目
いとやごさんスペシャルの使い方良いなあ。
そして実況のヤマさんもいってるけどここ。50:20あたり。
青大量消しに気付けたのすばらしい。フィールドがよく見えてる。
そしてこの試合・・・
結果としては馬場さんが潰れて、いとやごさんが1本取ったのだけど・・・
内容的には馬場さん勝ちと思うなあ。
というのもね、この試合も横揃いの玉をずらされちゃってるのですよね。
とはいえ今回は1本目と違ってフィールドがきれい。
両サイドから差し込むことも可能で待ちの形も良い方ではある。
にもかかわらず横揃いの玉をずらされてしまった。
「であれば改善点はどこなのよ?」と考えた所・・・
ど真ん中列のケアかなあ。ど真ん中列のケアを早めに。
上の画像あたり(50:16あたり)でど真ん中列のケアをしにかかっていいと思う。
というか常に平らにしようとするくらいでちょうどいいと思う。
ど真ん中が尖ってからケアを始めるんじゃ遅いのですよ。
特に馬場さんとかやすべえさんみたいな人が相手だとね。
3本目
今回も横揃いの玉をずらされちゃったことで馬場さん有利に展開が傾いちゃったなあ・・・
いとやごさんのプレイ見てると時々待ちが入るのですよ。
それ自体はよくある。あるあるです。
降下を待ってさらに巻き込んで消すみたいな。
ただし今回はそれはまずいケースなのです。
ひとつは馬場さんとかやすべえさんみたいな人が相手だから。追撃が早くて横に揃った玉がすぐズレちゃう。
もうひとつはキャラが横揃いキャラだから。ずらされる前に横揃いの配置を消したい。早めに消したい。つまり待つのは危険。
よって横に揃ったら気付いた瞬間消しにかかりましょう。
特に無差別級のやつらが相手の時は、横揃い配置が来たら一瞬でも待ちは危険。
これは覚えておくと良いと思います。
4本目
これはいとやごさん勝てた試合だったなあ。惜しかった。
立ち回りは良かったけど、大きく響いたのは虹玉を有効活用できなかったことかなあ。
というかこれフィールドの把握の問題かもしれない。
2試合目に青の大量消しの差し込みに気付いた位置と同じところに虹玉あるもの。
フィールドの把握にまだ向上の余地があるってこと。
意外とプレイしているとみてる視野って狭いからね。
極力広く見るようにできると今後もいろんなキャラに役立ちますよ。
無差別級大会 決勝 第3試合
1Pやすべえさん 2Pいとやごさん
1P:やすべえさんサイド
1本目
まずは虹玉を使ってと。
送られてきた層状の横揃い配置を処理しにかかったんだけど・・・
どうして2連鎖で止めたんだろう。上の画像がちょうど2連鎖目をしたところ。そのまま連鎖続けて黄色・緑って処理しても良かったんじゃないかな。連鎖を止めた意図が分からない。うっかりとか、つい反射的にとかかな。
これで潰れはしないだろうけどなかなか厳しい展開。
同レベル帯同士の対戦だったらノルマ負けに繋がりそうなやつ。
・・・だったんだけどいとやごさんが潰れちゃって、やすべえさんありがたい1勝。
(追記)
やすべえさんよりこの時の頭の中
この時は「4連鎖目に緑を全部消せないじゃん」って思ってやめた気がする。
無駄にいろいろ考えてから回った気がする。そんなとこ。
2本目
ちょっとだけ気になったシーンはあったけどまあ快勝でいいのかな・・・
気になったシーンは54:15あたりの連鎖で赤3つで3連鎖にしたところ。
赤は吸って2連鎖で止めそうな気がするのよね。
もしかしてやすべえさん疲労困憊かしら?
というか、いとやごさんの攻めがいいな。
追撃が早くていい感じ。
3本目
やすべえさんといとやごさんとの対戦のやすべえさんのプレイ見てるとなんか精彩を欠くような感じに見える。
4本目
これは良い感じですわね。
ただなんというか、牙が抜けたライオンみたいというか。
馬場さんとの対戦の時みたいなキレッキレ感が少ないというか。
そんなふうに感じはする。というかやすべえさんサイドの感想そればっかり。だって馬場さんとの対戦めっちゃ熱かったんだもの。
2P:いとやごさんサイド
1本目
いやーいい感じだなあ。だからこそもったいなく感じるところがありまして。大きくかたまったところを消さなくてズレちゃったり、分断しちゃったりしてるのですよ。そこがもったいなく感じちゃう。分断は安定を取っているのかもしれないけども。
ともあれ視野が広かったら安定しそうってのはある。
2本目
やっぱり大きくかたまったところを逃しちゃってるんだよなあ。もったいない。
なるほどポイントはそこだ。大きくかたまったところを消す優先度をもっと高くするとなお良いんじゃないかな。
大きくかたまったところを把握したらズレる前に消しにかかる。
ズレる前にまとめて消せれば整地の手間も減る。
ノルマも一気に消化できる。
良い感じ。
大きな塊を逃さず消すためにもフィールドを広く把握できるようにしたい。
フィールドを広く把握するためには消しや浮かしに慣れたいね。
3本目
基本的な消し技術っていうのかな。
いとやごさんのプレイ見てるとそこらへんはかなり身についてるな―って思える。
消す際の迷いがかなり少ない。すばらしい。
これは言い換えると、向上の余地がまだあるってことでもあるんだけれど。
こういう基本的な消し技術・・・整地を含めた消しとか浮かしに慣れるのもすごく大事。ものすごく大事。消しとか浮かしに慣れるからこそ、出来た余裕を別の思考にあてがうことができる。
さっきも書いた通り、消しや浮かしに慣れるからこそフィールドを広く把握することに気を回せる。フィールドを広く把握することに慣れればまた別のことに気を回せる。
成長スパイラル。
だから慣れって大事。慣れるためにも経験を積むことは大事。
4本目
いとやごさん、大きくかたまったところも見えてはいるんだよなあ。
いや、見えてきてるって感じかな。
これについてはまだまだ慣れ始めたって感じに見える。
まだまだこれから、この先が楽しみって感じで。
締め
そんなところかなあ。
いやー・・・レベル高くなったねえ。去年くらいはジャッジメント・テンペランス戦って実力にめっちゃ大きな差があるキャラだったんだけどな。成長が早い。
ジャッジメント・テンペランス戦の立ち回りの理想は、単発消しor2連鎖くらいで1回1回の消しを大きくすること。馬場さん・やすべえさんみたいな感じね。
ノルマでアドバンテージを取りたいから。
「自分が消した玉数 > 相手に送る玉数」としたいから。
そして横揃いの玉が層状に来た時はズレる前に消しきるのが理想。
ただしその段階には前提がある。
浮かし連鎖を使いこなせること。
ズレる前に消したい配置を把握できること。
把握したら即座に玉を消して、浮かしで降下を止めてズレないようにする。
そのまま連鎖で横揃いの玉を消す。
この流れに慣れましょう。他の横揃いキャラでも出てくるよ。
そして横揃いの玉をすみやかに消すためにもフィールドは綺麗な状態をキープしたい。
特に集中的に出っ張ってくるど真ん中列をケアは大事。
横から巻き込む消しもポイント。
そう言ったことを気にするためにも基本的な処理にしっかり慣れていることが大事になってきます。ということで1回1回の消しを大事にしていきましょう。
ジャッジメント・テンペランス戦についてはこちらの記事も参考になると思います。