106 ミカドのトリスタン組手(2024.6.8) tristan vs BYS 戦を徹底分析

今回は、6/8の土曜日にミカドにいらっしゃったtristanさんとの対戦を詳しく見ていきます。

先日、tristanさんに印象に残った対戦はあるか質問したところ、まるたを含む3人の名前を解答いただけました。

今回はその3人のうちの1人であるBYSさんとtristanさんの対戦を見ていきます。

 

 

 

トリスタン組手(対戦者BYSさん) その1

1P:tristanさん 対 2P:BYSさん

 

 

1試合目

まずは1Pのtristanさんから見ていこう。

いやー・・・ガンガン消していくねえ。
連鎖もガンガンする・・・2連鎖までがメインなのかな。
スペシャル玉を使って3連鎖以上に伸びることはあるみたいだけど。

1回1回の消しが大きいから、見ていてとても爽快。

そしてCボタンで玉の引き下げも狙っている。
こりゃノルマ消化速度速いわ。

同時消しもちょこちょこしているのか。
とはいえコレ・・・同時消しを狙って組んでいるというよりも、組連鎖になっている所が絡んで同時消しになっている、という感じに見える。あとは消し操作が素早くて同時消しが間に合ったとか。
でも、狙って組んでいるのかもしれない。どっちだろう。もう少し見ないと判断つかないや。


ただ、整地というか、フィールドを整える方向はあまり重視していないのかな。
消し速度が速いからなあ。スピーディーにガンガン消す方に意識を割いているから、そのせいとかね。

あとは使用キャラもあるかも。
ジャッジメントは弱い部類のキャラだから、整地が多少荒くても潰れにくいし。

 

 

そして2PのBYSさん。

こちらも連鎖は2連鎖まで。
しっかり降下も狙ってる。

BYSさんは同時消しも狙ってやってるな。これはすばらしい。

そして整地も気にしている。しっかり気にしていると言っていいくらいかも。
フィールドがかなり整っていていい感じ。

ノルマ消化速度で見るとずっと拮抗しているんだよね。ホントに五分五分くらいかも。
降下も連鎖もガンガンしていくtristanさん。
しっかりめに整地しつつ、同時消し大量消しをしていくBYSさん。

 

 

2試合目

1Pのtristanさんは序盤の立ち回りが特に良かった。
玉を引き下げての大量消し。

 

そして玉を消そうと赤玉を投げたところに、ちょうど攻撃で横揃いの赤玉が降下してきて大量消しになったのも大きかった。

 

一方2PのBYSさんは、横揃いの配列をずらされてしまったのが痛かったね。
このあたりが勝敗に繋がった感じかな。


この試合も基本的な消しのノルマ消化速度はやっぱり互角。
あとはどこでアドバンテージをとれるか。
ディスアドバンテージをとらないか。

良い勝負!

 

 

3試合目

2PのBYSさん。
開幕同時消しラッシュ。これはおいしい。

 

個人的にここ(1:53:49あたり)の青青の同時消しが好き。

よく間に合わせた!
そして表出部分から青を一掃できているのもポイント高い。

スペシャル玉もしっかり引き下げて使えてる。いいねいいね。


お次は1Pのtristanさん。
こちらはスペシャル玉を使って、連鎖しながらつフィールド上の玉を一掃。
この使い方もノルマ的にもそこそこおいしい。

しかしその後、横揃いをずらされて潰れてしまう。

 

1P側。潰れる直前、緑を変なところに投げたように見えたし・・・
レバー操作でなにかあったのかもしれない。

多分これは仕方ないやつ。

 

 

4試合目

2P側BYSさん。
層状に横揃い配列が重なる配列が続く。
1回目はずれてしまったけど同時消しも使いながらスピーディーに処理。
2回目はなかなかうまく処理出来た。

1Pのtristanさんも5層の横揃い配列をきれいに処理。
ノルマ100付近まではほぼ互角!


この拮抗が崩れたのは残りノルマが90を切ったあたり。
このあたりからtristanさん側のフィールドが微妙に消しづらい配置が続きます。

1試合目で書いたコレ。

スピーディーにガンガン消す方に意識を割いているのかもしれない

これが悪い方に出ちゃったように見えた。

というのもですね、tristanさんのプレイを見ていると、手近な消せるところをガンガン消していくのですよ。だからこそ、「この玉も吸えたんじゃない?」とか「こっちに玉を投げていたら、この塊も巻き込めただろうな」ってことが出てくる

これがこの微妙に消しづらい配置が続いた状況に繋がったのかなというふうに見えたのです。

1P側。たとえば、1:54:45あたりの緑処理。
左から3列目に投げていたら奥の方の緑4個もズレる前に消せたなあとか。

 

1P側。あとは1:54:48あたりの緑処理。
右端に投げていたら奥の方の緑の塊をそろっているうちに消せたなあとか。


スピーディーにガンガン消そうとしているからこそ、残った玉がズレてフィールドが微妙に消しづらい配置になってしまって、ノルマ消化が遅れちゃったのかなーと。


揃っている玉は揃っているうちに消すのがベスト。
・・・なんていうのは簡単なんだけどね。
「言うは易く行うは難し」なんですよねえホントに。

 

 

 

ジャッジメント戦の総評

ノルマ消化速度はほぼほぼ互角。見ごたえがある熱い対戦でした。


さて、まずはtristanさんのプレイ。

プレイスタイルはガンガン連鎖をしながらガンガン消していく。
玉の引き下げもしっかりすごく狙ってる。たぶん私以上に玉の引き下げを狙っている。
ここがとても大きな強み。

そして、玉の引き下げてガンガン消すからノルマ消化速度も早い。スペシャル玉の出現も早い。
追撃も早い。相手にもガンガン玉が送る。

なのでtristanさんを相手するとなるとかなり高いレベルの処理が要求される。
まず物量が多めな攻撃がガンガン飛んでくる。ノルマ消化速度も早い。

tristanさんを相手にするとなると、物量が多めな攻撃に対応できるようになってスタートライン。そこからノルマ消化速度を上げていって、やっと勝機が出てくる。

これは強い。

 


お次はBYSさんのプレイ。

実は今回取り上げたtristanさん対BYSさんのジャッジメント戦は2回目なのです。
1回目の対戦は11:50あたり

そちらのジャッジメント戦を見ると、BYSさんのプレイはだいぶ違う。
連鎖は3連鎖以上もちょこちょこしている。同時消しもあまりできていない。
tristanさんペースの試合でした。

今回のプレイでは、連鎖を小さめにしつつも同時消しを狙えていて、tristanさんのペースについていけてた。見事に切り替えられました。


tristanさんみたいな苛烈な攻撃をしのぐには、
浮かして時間稼ぎ、同時消し、フィールド把握、整地、使用キャラの対処のコツを把握すること。このあたりが鍵になってくる。
そしてこういった様々な要素を鍛えていくにはやっぱり練習量が必要になってきます

BYSさんもビッグワン2ndの対戦会にもちょくちょく参加して練習量を積んでいますし。それにこのトリスタン組手の前にも、ジャッジメント戦をしっかり練習していましたからね。tristanさんのペースについていけるほど、身についてきました。

成長を感じる対戦で今後もとても楽しみ。いい勝負でした。

 

 

 

さらに上を目指す

tristanさんやBYSさんに限らずなのですが、こういった熱意あるマジドロプレイヤーがいるのは非常にありがたい限り。

なのでここで話を終わらず「さらに上のレベルに至るにはどうするか?」という点もしっかり見ていきましょう。

 

まずはtristanさんなんですが・・・
前提として、tristanさんは既にレベル高いんですよね。
記事投稿時点のミカドの大会なら無差別級に入ってくるレベルだと思います。

そこからさらに上を目指す話を書いていきます。「やすべえさんや馬場さんやまるたを超えていくには?」ってことに向けた話を書いていくのですから相当ハイレベルで厳しめなことを書いていくことになります。その点だけはご理解下さい。


では本題。
tristanさんは強弱が結構出てくるプレイスタイルかなあと思いました。

連鎖をしつつ素早く大量に消していく。
玉の引き下げもしっかり狙っているからその分ノルマの消化も早い。

ただ素早いプレイのためなのか、整地とかフィールドを整えることについては隙がある。

 

なので、tristanさんを相手する側としては、先ほども書いたように

tristanさんを相手にするとなると、物量が多めな攻撃に対応できるようになってスタートライン。
そこからノルマ消化速度を上げていって、やっと勝機が出てくる。


となると、攻撃を対処しやすい弱キャラは物量が多くても比較的対処しやすく、ノルマ消化に繋げやすい。なのでtristanさんは少々分が悪そう。
具体的にはジャッジメントテンペランス、ジャスティス・サンあたり。スター・チャリオットも入れていいかな。

まだ詳しくは見ていませんが、整地やフィールドを整えることが大事になってくる、上位キャラ・最上位キャラも少々分が悪い可能性がある。
具体的にはエンプレスの配色パターンのキャラと、フォーチュンの配色パターンのキャラあたり。


そんなわけで、tristanさんに付け入る隙。
1つ目は、3連鎖、4連鎖、時には5連鎖とかもするので、相手にそれなりに玉数が送ってしまうこと。
今回のBYSさんのように、浮かしや整地を駆使して送られた玉を素早く処理し、ノルマ消化に繋げてくるタイプの相手だと、ノルマ負けしてしまう。

2つ目は、整地とかフィールドを整える方面に隙があること。
今回の対戦では、4試合目の中盤からのように、フィールドの玉がバラバラになって攻めの手が緩んでしまう状況。

このあたりが隙かなあと思いました。


ならば、どうすればさらなるレベルアップに繋がるのか。

個人的なおすすめは、
フィールドをきれいにしようとすること」です。

1回1回の消しで、より多くの玉を消すにはどうするか?
吸った玉を同じ色の玉を表出部分から1つも残さず消すことは出来るか?
出来ないのであれば極力減らすにはどうするか?
この後、より立ち回りやすい残し方をするにはどうするか?

そういったことを気にすることで、フィールドから邪魔な玉が減っていきます。
そうなれば当然、潰れにくくなりますし、ノルマ消化効率にも繋がっていきます。


こういうのはいきなりやって出来るものでもないですからね。
気にしてみることが大事。あとは参考にしたい人のプレイを見るとかも有効。

そんなわけで、良かったらこれからマジドロ3を遊ぶ際に「フィールドをきれいにしようとすること」をもうちょっとだけ気にするようにしてみてはいかがでしょうか。

 

 

そしてお次はBYSさん。

BYSさんは引き続き経験を積むことが大事そうに思えました。

浮かして時間稼ぎ、同時消し、フィールド把握、整地などなど。
このあたりはまだまだ伸びる余地があります。慣れる余地もありますね。

楽しみながらじっくり慣れていこう、くらいの感じで良いと思いますよ。


あとこれはどちらにも言える大事ポイントですが「層状の横揃い配置の処理」ですね。
層状の横揃い配置をずらされる前に連鎖で消す処理の成功率を上げていけると良いです。

ポイントは浮かしを使いこなせるようになること。相手の腕前が上がるほど横揃い配置を素早くずらしてきます。なので時間を稼ぐためにも浮かしはいずれ使いこなせるようになりたい所。
あとは整地、フィールドを整えておいて消しやすい状況を維持すること、基本的な操作に慣れておくこと。


まあ難しく考えず、ちょっと意識しながら経験を積んでいきましょう。

そんなところですかね。
次の対戦にいきましょう。

 

 


トリスタン組手(対戦者BYSさん) その2

1P:tristanさん 対 2P:BYSさん

 

 

 

 

1試合目

お次のキャラはチャリオット。
tristanさんのプレイスタイルはさっきのジャッジメント戦と同じような感じ。

連鎖しながらガンガン消していく。
連鎖は3~4がメインかな?
玉の引き下げもしっかり狙っている。

連鎖しつつ、見える限りガンガン消そうとする。
消したら玉の引き下げ。
また見える限りガンガン消そうとする。

シンプルに強い、そしてノルマ消化速度も早い。


tristanさんは送られる玉数も多いからね。相手にする側としてもなかなか厄介。
チャリオットは端数の玉もそれなりに出るし、ずれ方に不慣れな人も多い。
攻撃の処理がしっかり身についているか、物量の多い攻撃に対応できるかがポイントになってくる。

 

お次はBYSさん
これはtristanさんの攻撃に処理が追い付いていないね。

いや、耐えられてはいるのです。
そして、耐えられている時点で十分GOODなのです。

しかしながらノルマに繋がる消しが出来ていない。
そうなるとノルマ的につらい。
これはチャリオットに慣れていないのかも・・・

 

 

2試合目

1Pのtristanさん。
玉を引き下げると、簡単な配置の玉が補充できるから強いのよね。
整地が多少荒くて端数の玉が残る消しだったとしても、ノルマ効率を挽回できてしまう。
宴帝さんのジャスティス戦と似ている要素。

連鎖しながらガンガン消す。
玉を引き下げる。
連鎖しながらガンガン消す。

この流れがとっても爽快、実にお見事。

2PのBYSさん。
BYSさんも玉の引き下げは狙っているんだよなあ。
ただ端数処理、整地が追い付いていない。
攻撃が送られてくると消しペースが遅くなっちゃう。
ノルマ差も結構ついちゃうね。

端数の玉を減らして。ズラされると手間取る配置を優先的に消して。
その上で同時消し・大量消しを狙って、玉の引き下げも狙って・・・といけるのが理想なんだけど・・・なかなか難しいよねえ。

 

 

3試合目

この試合はスペシャル玉で結構差がついたね。

BYSさんは赤スペシャルが巻き込まれて消えちゃった感じか。
一方、tristanさんは黄・赤のスペシャル玉をしっかりフル活用出来ている。

 

スペシャル使用後でノルマ差36!

スペシャル玉はノルマ消化効率が非常に高いから、有効活用できるようにしようね。
練習あるのみ!
常々「スペシャル玉を最大限活用しようという気持ちの積み重ね」だと思います。
私も最初のうちは「スペシャル玉はCボタンで最大限引き下げてドーン!」でしたし。

 

 

チャリオット戦の総評

いやー強かった、tristanさん。

プレイスタイルはジャッジメントと同じ感じ。

連鎖しつつ、見える限りガンガン消す。
消したら玉を引き下げる。
また見える限りガンガン消していく。

ノルマ消化速度も早いし、相手に送る玉数も多い。
tristanさんのペースに対応するだけでも、相当高いレベルの処理能力が必要になってくる。

これは強いわ。
そして見ていて爽快なプレイでした。

 

 

そしてBYSさん。
tristanさんの物量の多い攻撃を、潰れずにしのぎきったことに拍手。
チャリオット戦はまだまだ慣れる余地がありそう。
今後が楽しみ。

私もBYSさんと対戦していると、発展途上感を感じます。
つまり、まだまだ強くなっていきそうってこと。引き続き楽しみながら経験を積んでいきましょう。

 

 


さらに上を目指す

「さらに上のレベルに至るにはどうするか?」のチャリオット編。

まずはtristanさんから。
このチャリオット戦で気になった点がありまして・・・
それが「氷玉解凍」です。
有効じゃない色に変えていることが結構あるんですよね。

1P側。
例えば上の画像なら、氷玉を青で解凍しようとしているけど、黄色で解凍すれば氷玉をすべて消すことができる。

 

1P側。
見返してみたら、ジャッジメント戦でもありました。
この氷玉解凍は緑ですかね。


氷玉解凍で最優先にやるべきことは「潰れないために何色でもいいから解凍すること」です。
その上で余裕があるのであれば、楽に大量に消せる色に変えられるとさらにGOOD。

上位キャラになってくると、氷玉を有効ではない色に変えたことが致命傷になることもよくあります。そういう意味でも氷玉解凍を何色に変えるか気にすることは非常におススメです。


あとは連鎖ですね。
4連鎖、5連鎖をしているシーンがありましたが、玉数のアドバンテージを考えるとちょっと大きいかも、と感じました。

つまり、相手にノルマ消化に繋がる玉をたくさん送ってしまっている、ということ。

何か狙いがあるのであれば話は別ですが、特にないのであれば玉数で相手を有利にしてしまっているいるので、もう少し小さめの連鎖を主体にするとなお良いと思います。

 

そしてBYSさん。
さっきも書いた通り、BYSさんはまだまだ発展途上、伸びている最中という感じなのですよね。
練習したら練習しただけ強くなれそう。

おすすめ候補はいっぱいありますよ。
たとえば基本の1回1回の消し。端数を減らしたり、整地やDPS(単位時間当たりの消す玉数)の高さとか。
今後強キャラに備えて、浮かしにもっと慣れておくのもよさそう。
同時消しをする、降下を止める、潰れそうな状況で耐える、いろいろな状況で役立つ重要なテクニックなので。

このあたりがもっと身についてくると、チャリオット戦も1ランク、2ランクくらい上の強さになれますよ。

他には・・・
消す際にもう少し巻き込めないか気にする。
フィールドを広く見ようとしてみる。
とかもアリ。

少しおすすめを書こうと思ったらいっぱい出てきた。
あ、別にここに書いた以外のことでも全然OKですからね。
マジドロ3を遊ぶときに、何か一つちょっとだけ気にしてみると良いですよ。

 

 


締め

じっくり見返してみるとお二人ともやっていることのレベルが高い。
BYSさんはさすが上級という感じ。
そしてtristanさんはミカドなら無差別級に入ってくる強さ。

いやー・・・レベルが高い。
見ごたえのある勝負でした。

そして改めてありがとうございました。
海外から熱意あるマジドロプレイヤーが来ていただけるとは非常にありがたい限りです。

もちろんいつも参加いただいている方もありがとうございます。

色々なマジドロプレイヤーと話すと、このブログが役立っている話をよく耳にします。
そういった方々がもっと楽しめるように、お手伝いができればと思っております。そんなわけで今後もよろしくお願いします。

今回はこのあたりで終わらせていただきます。
お次の記事は「tristanさんとの対戦を詳しく見ていこう 第2回」です。
ではまた次回。